2010
こんにちは。管理人のうさこです。
またまただいぶ日が空いてしまいました。
申し訳ないです。。
近況をご報告します。
体調不良やら諸々の事情で、田舎に引っ込むことになりました。
一応休職扱いで、8月から山の中におります。
昨日やっとネット環境を作りました。
家では主に家事手伝いと化しております。
今後についてはまだ後日お話します。
まずは追記に小話をUPしたのでご覧下さい♪
前回UPした「足」の続編です。
両思い編? 相変わらず変な文章ですが、どうぞ。。
「愛」
サイナルコ←サス
「足」続編
ピン、と空気が張り詰めた気がした。
喉が凍りつく。
唇が戦慄く。
足が震える。
どうして、どうして、どうして。
どうして、目の前にいるの。
いないはずの人。いてはいけないはずの人。
サイを待っていた美術室で、オレはサスケと出会った。
「お前さ、サイと付き合ってるってマジかよ?」
意地の悪い笑み。
突き刺す言葉に、思わず足から上半身まで震わせて、
オレはおずおずと目の前のサスケを見つめた。
「放課後、美術室(ここ)でサイと篭ってるんだってな。オレのこと好きとか言っておいて。」
言ってない。
だって、振られるってわかっていたから、仕舞い込んだ。
たぶんそれは、オレからじゃなく、オレの気持ちを知っている第三者から聞いたんだろう。
でも、本当のことだ。きっと、今も。
サスケが好き。
だけど報われない恋だと最初から諦めていた。
だから、オレだけをまっすぐに、純粋に、変質的に愛してくれるサイを選んだ。
サイは優しかった。いつも笑顔でオレの話を聞いてくれた。
勉強も教えてくれた。
大人のキスも、気持ちイイことも。
たとえサイが本当に望むことを返せなくても、サイはそれでいいって笑ってくれたんだ。
「オレはさ、別にお前と付き合ってやってもいいんだぜ?」
完全な上から目線。何様。
むかつくけど、酷く似合う。
サスケは、意地の悪い笑みが良く似合う。
サイと違って、オレを愛してくれないくせに、甘い台詞なんて似合わない。
「・・・・お、オレ・・は・・・・、そんな・・・、」
「いますぐサイと別れて来いよ。そしたら付き合ってやる。」
そんなこと、できるはずない。
サイを傷つけて、サスケを取ることなんてできやしない。
どちらが好きか、と尋ねられたら、オレはたぶん、サスケと答えるだろう。
だって、一目惚れだったから。
サスケのことを良く知らないうちに熱を上げて、知っていくうちに燻っていった思い。
特別にはなれない。サスケには特別な存在などいらない。
恵まれた容姿、頭脳、運動能力。
すべて備わっている。
一人でも平気。一人が似合う男。
オレとは、真逆の存在だから。
だから惹かれたのかもしれない。
「・・・そんな、勝手なこと言われても・・・、困るってばよ・・・。」
どうして、ここにサイはいないんだろう。
いつもオレを笑顔で支えてくれる人。守ってくれる人。優しい人。
髪を撫でて、頬を寄せて、甘いキスをくれる人。
シャツの裾を捲り上げて、鎖骨の下に印を刻んで
乳房を揉んで、先端に吸い付いて、赤ちゃんみたいに甘えて。
オレの弱いところを知っているみたいに触って、
あいつの腕の中で女になっていくオレを見て、目を細め、口元を歪める。
そして、奴隷のように足を舐める。
指で愛でて、舌で擽って、唇で吸い付いて、溺愛する。
変態だけど純粋で、穢れを知らないような顔をしているサイ。
そんなサイを、オレは選んだんだ。
「・・・・オレには、・・・サイがいるってば・・・。サスケには、オレは必要ないだろ・・・。」
もう、この快感を知ってしまった。
足を舐めるサイを見下ろす快感。乳房を弄られる快感。
病み付きになって、もう、離れられないんだ。
それでもオレが処女なのは、サイが変に”両思い”に拘る純粋な人だから?
それとも、何かあるのかな。
「・・・またとないチャンスだってのに、オレを振る気かよ、ナルト?」
振るだなんて、恐れ多い。
気まぐれにNOと言っているだけだ。
サスケはオレのことなんか好きとも何とも思ってない。
暇つぶし、遊び道具、奴隷。
嫌な言葉ばっかり並ぶ。でも、それは本当のこと。
「ふん、変な奴。」
頷いたオレに、背を向けて、不機嫌そうに椅子を蹴る。
音に驚いて身を竦ませるオレは、サスケが本当にほしかったものに永遠に気づけない。
不機嫌なオーラを身にまとったまま、乱暴にドアを開け放つ。
「――ナルト、お待たせ。」
サスケと入れ違いで、薄っぺらい笑みを浮かべたサイが来る。
その姿を視界に入れたオレは、思わず、笑顔を浮かべていた。
どうかしたの、と小首を傾げるサイの首に腕を回して、引き寄せる。
重なる柔らかい感触に、オレは酔いしれた。
啄ばみながら回数を重ねていくと、
いつの間にか、いつものように、サイの指がオレの身体を求め始めている。
ああ、また、気持ちイイことするの・・・?
そうやってオレの全部を、奪っていくんだ。
少しずつ、少しずつ。
「ねえ、サイってば。」
「うん、なあに?」
オレはたぶん、この墨色の瞳に魅入られてしまったんだろう。
サスケのことが好き。でも、手に入らないって分かってたから。
だから、サイを選んだ。
だから、サイを好きになろうとしてる。
今、必死で。
「早く、オレを抱いて、サイだけのものにしてね。」
オレを愛してくれる、サイ。
お前になら、オレの全てを捧げてもいいと思ったから。
「――じゃあその前に、足、舐めさせて・・ナルト。」
足から侵食する、その愛に、溺れ死ぬ。
fin
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サイナルコも大好物です。
携帯版<ぷち黒>も宜しくですv